すらすら音読、驚いた!
小1の息子の宿題には、必ず音読がついてきます。「お母さん、聞いとって」というお決まりの文句から、教科書に出てくる物語の音読が始まりました。
はなのみち
くまさんが、ふくろを見つけました。
「おや? 何かな? いっぱい入っている」
くまさんが、りすさんに聞きに行きました。
くまさんが、ふくろをあけました。
何もありません。
「しまった。あながあいていた」
あたたかい風がふきはじめました。
ながい、ながい、はなの一本道ができました。
机の前にいる息子をふと見ると、あれ? 教科書を広げてない。なんとうっかり、学校に忘れてきたんだそうな。教科書を見ないで、ここまでスラスラ音読できるとは、あっぱれだ。ちょっとテストしてみたくなりました。
「ふくろの中に入っていたのは、何だったのかな?」
「春になって花の道ができたから、花のタネだったんだよ」
「そうだね。でも、タネだったなんて、どこにも書いてないね」
すると、息子は当たり前でしょうという顔をして、
「最初にタネって書いてあったら、お話にならんもん」
............そりゃ、そうだ。