なぜ、家庭学習に目覚めたのか?
私が小学校にあがったとき、父は私に正座をさせてこう言いました。
「わからないところは、先生に聞け。自分で調べろ。親を頼るな」
終戦の年に生まれた父は、兄弟が多かったこともあって義務教育までしか受けていません。母もそうです。頼られても困るという思いなのか、自立せよという親の願いかはわかりませんが、父の言葉を耳にして以来、勉強は自分でなんとかするものだと信じてきました。2児の母親になってからも私の考えはたいして変わることなく、幼児教育というものにも関心がないまま過ごしていたのですが....。
そんな私が、なぜ今になって家庭学習に目覚めたのか?
「なかなか成績があがんない...」
通わせているわけでもないのに受験させてもらっている、ある進学塾の学力テストを数回ほど受けた後、ぽつりと言った娘のこんな言葉がきっかけでした。
小学校でもらってくる娘の通知表は、そんなに悪くはありません。算数などは、嬉しいことにオールAです。なのに、塾で受ける学力テストの偏差値は、なかなか思うように伸びてはくれない。彼女にとっては、それがとてもしんどいようです。
「またダメだった....」
結果がでるたびに暗くなるのですが、それでも娘は受験をやめようとはしません。
どんなに落ち込んでも、「また受ける」と娘は言います。
その前向きな態度に、ワガママな私も胸を打たれました。母親としてなんとかせにゃいかん。そう思ったわけです。
時期を同じくして、この本に出会いました。
欠点を長所にすると学力はグーンと伸びる!―いますぐ親ができる家庭学習27のメソッド
- 作者: 陰山英男
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/04
- メディア: 単行本
- クリック: 74回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
絶妙のタイミング! こりゃ、神のお告げだと思いました。
「親を頼るな」という父の言葉には今もモチロン賛成ですが、自分の能力を疑いはじめている娘を見ていたら、親として、落ち込んでいる彼女の学習をサポートしてあげてもいいんじゃないか...、そんな風に思うようになったんです。
家庭学習については、まだまだ勉強不足の私です。あらゆる著書を読み、あらゆる先輩の経験談を参考にして、娘と息子の学習を見守っていきたいと考えています。